2024年04月17日

成績とは?受験対策と学校生活で重要な成績について解説

小学生のころは学期末に渡された成績表に、一喜一憂していた方もいるでしょう。しかし、中学生や高校生になると成績の評価は、受験にも影響を与えることが多くなります。ただの学校内での評価に留まらない成績ですが、実際のところ成績とはどのような基準で評定されているのでしょうか。成績について詳しく解説していきましょう。

1.成績とは?

学校での成績とは、テストの点数などの学力評価に限らず、学校内の授業や生活態度などから、5段階などで総合評価がされるものです。成績は科目ごとに評価され、全科目の平均を評定平均などという場合もあります。成績評価の種類などについて、さらに解説していきましょう。

1-1.成績評価方法の種類

成績評価方法は、学校によってさまざまで、全体数の上位割合から算出する相対評価と、評価基準と照らし合わせながら評価する観点別評価という方法などがあります。相対評価は、上位の生徒から順番に評価が決まっていくため、しっかりとした能力評価がされず不公平さが否めません。そのため、2021年に文部科学省が学習指導要領を改訂し、評価方法が見直されたことをきっかけに、現在の評価方法は観点別評価で行われている場合がほとんどです。

1-2.成績は内申点に影響する

学校での成績は、内申点を評価するための基準となるものでもあります。内申点も、学校内での学力や生活を評価するものでありますが、受験の合否に影響を与える可能性がある点では違いがあります。

成績の悪化は内申点の悪化にもつながり、受験時に不利に働く可能性があるのです。学校内だけの評価に留まらず、将来の進路を左右することもありえます。

2.成績の評定基準

2021年に学習指導要領が改訂されたことによって、現在の学校での成績評価は観点別評価で行われている場合がほとんどです。観点別評価では、主に3つの観点からから評価されています。成績評価基準となる3つの観点について詳しく解説していきましょう。

2-1.知識と技能

知識と技能の観点は、授業などの学習でどれだけの知識と技能が身についているかを評価します。普段から行われるテスト結果から判断するのはもちろんのこと、単に記憶しているに留まらず根本的な概念まで理解できているかも確認されます。従来の成績評価において重要視されていた、理解力などにあたる部分になりますが、現在は3つの評価基準のひとつにすぎません。

2-2.思考力と判断力など

この観点では学習した知識や技能を使った思考力と判断力、表現力が身についているかを評価します。学力テストのみで判断することが難しいことから、授業内などでの研究発表や作品制作、グループ活動などの、さまざまな場面から判断して評価されるのです。習得した知識を活用する応用力が求められることから、応用できるだけのしっかりとした基礎が求められます。

2-3.主体性

主体性は、主体的に学習に取り組む態度の観点から、努力や積極性を評価します。自分の学習状況をしっかりと理解した上で、自ら積極的に学習方法を調整することや、改善することが求められます。

課題やノートの内容、授業中の発言などから評価されるため、普段の学校生活では積極的な態度を示すようにしましょう。過去の評価基準でも同様の評価基準は存在していましたが、性格や普段の行動で判断されることが多く、問題となっていました。しかし、現在は純粋なる学習意欲を評価されるようになっています。

3.成績が重要視される入試

成績が受験時の内申点に影響があることを前述しましたが、受験すべてにおいて影響を与えられるわけではありません。内申点が重要視されている入試について、解説していきましょう。

3-1.大学受験の推薦入試など

大学受験の一般試験で内申点は、ほとんど考慮されません。しかし、指定校推薦や公募推薦の入試では、とくに重要視されます。内申点は、高校3年間の総合評価とも言えるため、1年生のころから好成績を得られるように継続した努力が必要になるのです。

通常の推薦入試以外でも総合型選抜試験で内申点を考慮され、学校によっては学力よりも課外活動での実績が高く評価されることもあります。そのため、学校における成績も,

総合的に高評価であることが理想的だと言えるでしょう。

3-2.高校受験では成績による内申点も大切

高校入試では、大学入試に比べると内申点の重要性は高くなります。そのため、普段の中学校生活の中で地道に成績を維持することが求められるのです。中学校の成績は、音楽や体育などを含めた9科目から算出されるため、受験項目以外の授業へも意欲的に取り組まなければなりません。

ただし、入試の評価対象になる期間は都道府県によって違い、3年間を評価する場合や3年生での数か月を評価する場合があります。学校によりますが、中学入試での内申点の影響は大きく、試験のテスト成績が悪くとも内申点で大きく挽回できることもあります。

4.まとめ

成績は毎日積み重ねた、小さな努力の集大成とも言えます。成績の評価によって、将来の進路が左右されることもあるため、日々の努力を欠かさないように心掛けましょう。

「学志ゼミナール」では、アットホームな雰囲気で生徒さんが伸び伸びと学習できる環境作りを心掛けています。皆さまの努力がしっかりと成績に表れるようにサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。