2024年03月06日

丸暗記するだけではダメ!日本史の受験対策や勉強法をご紹介

日本史は人物名や年代など覚えることが多く、苦手意識をもっている方も多いでしょう。とくに、受験対策となると範囲も広く、暗記が苦手な方は苦戦する科目です。しかし、受験対策は丸暗記だけでは十分ではありません。合格ラインの点数を取るには、歴史を理解することも大切です。ここでは、日本史の受験対策や勉強法をご紹介します。

1.日本史の受験問題の種類

日本史の受験問題は、大きく3つの種類にわけられます。

1-1.論述型

論述型は、国公立大学や一部の私立大学で出題される問題形式です。30~100字の語句説明、200字程度の論述などが一般的です。また、400字程度の長い論述が出題されることもあります。論述問題は、事象を自分で説明できる力が必要です。

一問一答の問題集で語句を見て概要を思い出したり、論述練習用の問題集で実際に文章を書いたりするとよいでしょう。

1-2.語句記述/選択・時代整序・正誤判定型

語句を記述したり、選択したり、時代順に並べ替えたり、正誤判定するタイプは受験において最も典型的な問題です。語句や時系列を覚えていれば、解けるでしょう。

漢字で用語を正確に書く能力も必要であるため、一問一答や問題集を通じた練習が有効であるほか、時代順の問題に備えるため、事象がどの時代に位置するかや出来事の年代を正確に理解することも重要です。時代の枠組みを意識的に学び、覚えていくことが勉強のポイントとなります。

1-3.資料型

共通テストでは、歴史の資料型問題が出題されるのが特徴的です。暗記だけでなく、資料を通じた考察力や判断力、読解力を問う問題が出題されます。一般の大学では出題例がないため、過去問演習が有効な対策となります。

2.日本史の勉強法

日本史の効率的な勉強法は、次の3つです。

2-1.時代の流れを理解する

日本史を学ぶ際には、単に用語を覚えるだけでなく、時代全体の流れを把握することが重要です。教科書や参考書をざっと読むだけでも十分で、全体の流れを理解することで用語の暗記も効果的に行えます。教科書が難しいと感じる人には、日本史を漫画にした本も参考になります。

2-2.時代の流れで用語や年号を暗記する

日本史の学習では、人名や地域名、事件の名称などの用語を単に覚えるだけでは高得点が難しいでしょう。問題集や参考書を活用し、通学時間などを有効に使って数をこなすことが重要です。

試験では年号よりも事件名や人物名の時系列の把握が重要で、全体の流れを理解した上で、各時代の用語や年号を暗記すると効率的です。重要なのは単なる「点」で覚えるのではなく、「線」で覚え出来事の因果関係や歴史の経緯を理解することになります。

2-3.文化史を学ぶ

文化史はセンター試験や私立大学の入試問題でよく出題されるため、暗記が必要です。しかし、通史を理解した上で文化史を学ぶ方が、関連付けがしやすく効率的です。通史をすべて学び終える前でも、時代ごとの文化史を同時進行で勉強するといいでしょう。

実際の場所や美術館を訪れて実体験を伴う学習も、記憶に残りやすいのでおすすめです。経済史や外交史などにも、同様の勉強法が適用できます。                                                                    

3.受験対策における日本史の勉強法

受験対策における日本史の勉強法としては、次の3つがあげられます。

3-1.学校の進度に合わせない

受験勉強において、学校の進度に合わせて勉強を進めると、受験当日までに全範囲を終えられないこともあるでしょう。受験勉強では学校よりも速いペースで進め、先取りする勉強法が有効です。

先取りすることで、授業やテストが復習になり、内容を確実に覚えるメリットがあります。日本史の通史を早く終わらせることが鍵であり、自分で進度を管理し余裕のある受験対策を立てることが必要です。

3-2. 短期集中的ではなく繰り返し学習する

受験対策の日本史の勉強では、短期詰め込みではなく、定期的な繰り返しの学習が重要です。脳は繰り返しによって覚える性質があり、一度覚えたことを即座に忘れます。

そのため、一度や二度の覚え忘れは気にせず、復習や繰り返しを意識した学習リズムの構築が勝負となります。学習のリズムは、2~3日に一度は問題を解くなどの定期的な学習が効果的です。

3-3.日本史の知識を流れの中で覚える

日本史の点数向上には、用語を覚えるだけではなく、時代の流れを理解することが重要です。日本史の知識をしっかりと流れの中で把握し、説明できることが最強の状態になります。

白紙に歴史の時系列を記載するなど、知識をテストすることも必要です。曖昧な知識を明確にし、実際の入試で有用なレベルに昇華させることが求められます。

4.まとめ

受験対策においての日本史の勉強法は、丸暗記するだけでは高得点は得られません。歴史の流れを把握し、説明できるぐらいのレベルまで知識を高める必要があります。自分で学習管理をするのが難しい場合は、塾に通って講師のサポートを受けるのもおすすめです。

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