2024年01月24日

受験対策に過去問を活用して学力を伸ばす!過去問の正しい使い方を徹底解説

「過去問」は、各大学の入試問題が掲載されているもので、受験対策になくてはならないものです。受験生にとって避けて通れないものではあるにもかかわらず、どのように活用したらいいのかわからない、いつ解けばいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

また、まったく解けないのは怖いから、高校3年生の冬頃になって解こうとしている人もいるかもしれません。ところがそれでは遅いのです。そこで今回は、過去問の正しい活用方法を紹介していきましょう。

1.過去問の特徴とは?

まずは、過去問とはどのようなものなのか、特徴から説明していきます。

1-1.志望大学の傾向と対策がわかる

過去問とは、過去にその大学で出題された入試問題の問題と解答、解法が掲載された本です。学力を向上させる問題集・参考書とは違うものだと、まずは理解しましょう。

それでは過去問で何がわかるかというと、その大学の出題傾向です。過去問には通常、過去4年から7年分の入試問題が掲載されています。数年分の過去問を見渡すと、その大学の出題傾向が見えてくることでしょう。闇雲に勉強するより、出題傾向をつかんだ上で勉強した方が効率的よく合格に近づけるはずです。

1-2.種類で使い分ける

過去問というと「赤本」を思い浮かべるのではないでしょうか。赤本は、日本にある大部分の大学を取り扱っているのが特徴です。解説もあるもののあっさりした内容なので、参考書代わりにするのは難しいでしょう。

赤本とは別に、駿台の発行する過去問「青本」もあるのはご存知でしょうか。駿台の有名講師によって丁寧に解説されている点が赤本とは異なります。さらに、公式ホームページで過去問を公開している大学もあります。

実際の入試問題がそのままの体裁で掲載されていることが多く、本番どのような問題が配布されるか、雰囲気がつかめるでしょう。ただし解説はないので、解答を知るには、やはり赤本または青本を用意する必要があります。

2.過去問の3つの使い方を解説!

ここからは、過去問の3つの使い方を解説していきます。ただ解くのではなく、過去問にはさまざまな活用の仕方があるのです。

2-1.0点覚悟でまずは解いてみる

まだひと通り出題範囲の学習が終わっていなくても、まずは0点覚悟で解いてみましょう。志望校を決めたらまず一度、過去問を解いてみるのがおすすめです。ただし、0点だからといって落ち込む必要はありません。早期にゴールを明確にすることで、点数を伸ばすための計画を立てられるからまず解いてみるのです。

解き終えたらわからないなりに、どうすれば点が上げられるのか分析してみましょう。たとえば英語なら、文法ができなかった、単語ができなかったなどと分析できれば、最短で点数を上げる学習計画が立てられるはずです。ノートなどに丁寧に分析してみましょう。

2-2.自分のレベルを把握するために解いてみる

受験対策をしていく中で、1ヶ月から3ヶ月に1回は過去問を解いてみましょう。はじめは0点に近かった過去問も、数ヶ月で解ける問題の増えているのが実感できるはずです。モチベーションをアップさせるため、そして新たな課題を見つけた際には計画を見直していくために、定期的に解くのがおすすめです。

2-3.本番を想定して解く

基礎学習が完成したら、本番を想定して緊張感のある中で過去問を解いてみましょう。今まで解いたのとは違い、本番通りの時間内で解けるかどうか、時間も計ってみるのです。制限時間内に解き終わるのは難しいかもしれませんが、必要なスピード感がつかめて来るはずです。

また制限時間内で解き終えるために、どのような問題が何問くらい出るのか、制限時間は何分かを知って、各大問の時間配分を自分なりに考えるのに過去問を使いましょう。

3.過去問にはじめに取り組むタイミングは?

志望校を決めたらまず解いてみたい過去問ですが、およその目安は次の通りです。過去問を次のようなタイミングで一度解いたら、そこから数ヶ月ごとに取り組んでみましょう。

3-1.公立の高校生の場合

公立高校は、3年生の2学期後半で入試の学習範囲が終了するのは一般的です。そのため、3年生のはじめの段階で過去問を解いてみても、効果は薄いかもしれません。夏休みの終わり頃に一度挑戦してみるといいでしょう。

3-2.私立の高校生の場合

私立高校は一般的に、高校2年生までに入試範囲の学習は終了しているはずです。3年生のはじめから5月の連休辺りで一度過去問を解いてみるのがおすすめです。

3-3.浪人生の場合

受験勉強のひと通り終わっている浪人生は、4月に過去問を解いてみましょう。

4.まとめ

過去問にはその大学に合格するためのヒントが数多く詰まっています。できないからと落ち込む必要はないので、早い段階で一度解いてみましょう。過去問の活用こそ、受験対策を成功させる鍵となるはずです。

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